屋外にあるもの

年齢を重ねると物事に億劫になる。

”よいこらしょ”っと腰を上げることも煩わしくて…

でも、窓の外には世界があって、そこへ行ってみたいと思うから。

今日も”よいこらしょ”っと腰を上げてみる。

 

昔はこうして手をつないで歩いたんだ。

 

足腰弱ったからさ。

また、来れるなんて思わなかった。

照れる年じゃないけれど、嬉しいね。

若返った気がする。

 

空港から飛び立つ飛行機を見送りながら、

水平線のかなたを遠く見つめる時間。

 

過ごしてきた日々と、これから訪れる日々の狭間。

 

そんな一瞬を大切にする。

いつもあなたに教えられている気がします。

 

テレビで見頃だって放送してたのよ。

 

そんな一言から始まる屋外活動。

 

じゃあ見に行きましょう。

物事決めるのは、そんなに難しいことではない。

 

見てみたいという欲求が、

皆さんの手足を動かすのなら

私たちは”可能な限り”、要望にお応えします。

 

軽く言葉を発してみましょう。

その何気ない一言に大切な気持ちが乗っているのだから。

 

こんな風になっているのね。

初めて来たわ。

 

季節は冬。

いくつになっても春を待ちきれない。

温室で花を眺める予定・・・

 

天候に恵まれて自然と心もソワソワ。

 

”気持ちがいいから”

”知りたいから”

”見たいから”

 

心が動けば体も自然と動き出す。

いくつになっても。 

 

また、この季節を迎えられた。

 

桜を見るたびに思う。

自分はあと何度この花を見ることができるのか。

 

春に生まれ、

春にを慈しみ、

何度も見送ってきた季節。

 

今朝の事もおぼろげになる年齢まで生きた。

でも、忘れられない歳月が確かにあった。

 

この日のことを忘れないでほしい。